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ワーカーゼリーとローヤルゼリーの違い

ワーカーゼリーとローヤルゼリーは、どちらもミツバチの栄養源です。
しかし、両者は役割や栄養に違いがあります。
ワーカーゼリーとローヤルゼリーの違いについて解説します。

役割

ワーカーゼリーとローヤルゼリーは、ミツバチの食べ物ですが、与える対象が異なります。

ワーカーゼリーは、生後3日までの働き蜂の幼虫に与えられる食事です。
4日目以降の働き蜂は花粉やはちみつを食べて生きます。

一方、ローヤルゼリーは女王蜂のための食べ物です。
女王蜂は生まれた時からほかの働き蜂とは区別され、王台と呼ばれる特別な部屋で育ちます。
そして幼虫のときだけではなく、羽化したあとも一生涯ローヤルゼリーのみを食べて生きます。
ローヤルゼリーを食べるのは女王蜂と、女王蜂候補の幼虫のみ、まさにロイヤルな食べ物なのです。

作り方や.栄養の違い

ローヤルゼリーを作っているのは働き蜂です。
働き蜂が花粉を食べて消化し体内で分解したものが、上顎と下顎にある分泌腺から分泌され、ローヤルゼリーとなります。
特に生後10日頃までの若い働き蜂のみが作ることができます。

成分は、必須アミノ酸を含むたんぱく質や、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、糖分といった、体を作るのに適した栄養バランスで構成されています。

一方、ワーカーゼリーは、ローヤルゼリーを薄めてハチミツや花粉などを加えて作られます。
そのため成分はローヤルゼリーとほとんど変わりませんが、その栄養価はローヤルゼリーの半分ほどしかありません。

蜂にもたらす成長の差

実は、女王蜂と働き蜂は生まれたときはほぼ変わりのない幼虫です。
どちらも同じ女王蜂から生まれた卵から孵化し、遺伝子的にも違いはありません。

しかし、ローヤルゼリーを食べ続ける女王蜂と、ワーカーゼリーやはちみつで育った働き蜂は、その見た目や能力に大きな違いが出ます。

まず、女王蜂は働き蜂よりも体が大きく、サイズは3倍ほどにもなります。
そして働き蜂の寿命が1ヶ月程度であるのに対し、女王蜂は4年ほど生きます。
さらに女王蜂は毎日1500~2000個の卵を産み続けることができます。

つまり、ローヤルゼリーが成長の差の決め手となるわけです。

基本的に、女王蜂がワーカーゼリーやはちみつを食べることはありません。
また、働き蜂がローヤルゼリーを食べることもありません。

しかし、女王蜂が突然いなくなってしまうなど、不測の事態により、それまでワーカーゼリーを食べていた働き蜂の幼虫にローヤルゼリーを与えるようになるケースも確認されています。
ただし、女王蜂になれるかどうかのポイントとなるのは生後3日までにローヤルゼリーを食べ始めたかどうかであり、生後4日目以降にワーカーゼリーからローヤルゼリーに切り替えても女王蜂になることはできません。

このようにワーカーゼリーとローヤルゼリーは似ているようでも、性質が全く異なります。
女王蜂の驚異的な生命力の源が、ローヤルゼリーなのです。

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